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だっておかあさんだから。

去年一年は、子育ての中で培ってきたわずかな自信を

木っ端微塵に打ち砕かれた一年でした。

 

子育てはなぜいつもこう「わかった」と思ったら

「全然わからないこと」がやってくるのだろう?

 

きっとこれからもその連続なのだろうなと思います。

 

去年は長男も小学校へ進学し、

ライフスタイルもコロナによって変わり、

私もDewとソロの活動を掛け持ちをし、

 

いろんなことが一気に変わりすぎて子どもに心を向けてやるゆとりが

どうしても少なかったように思います。

 

そしたら、やっぱりこれまでのように「子どもを眺める時間」というのが減りました。

それが子育てにおいては一番必要だったんだなぁと思いました。

 

子どもという存在に興味を持って、子どもの目線に立って、

何を感じているか、全身を使って感じようと意識を向けること。

去年は全然それができませんでした。

 

そしたら、子どもの行動を自分の物差しでしか見れなくて、

 

「どうしてこんなに静かにしてほしいのに騒ぐの?」とか

 

「どうして急いでる時にあれこれぐずるの?」とか

 

全然子どもに寄り添えない気持ちばかりが沸き起こってきて、

子どもたちと寄り添えている感覚がとても薄くなってしまいました。

 

昔はあんなに「わかりあえてる」「つながってる」、そう思えたのに。

 

ふくらんでいく「わからない」「つながってない」という感覚に、

罪悪感ばかりが膨らんでいきました。

 

当然、怒る回数も増えるわけで、

年末にそんな諸々の罪悪感がピークになりました。

 

私はこの一年で、いろんなことを自分が欲張りすぎたせいで、

これまで築き上げてきた子どもたちとの関係性をぶちこわしてしまったんじゃないか。

 

自分がやってきたことを全部を責めたくなってしまって、

何も良い面を見つけることができなくなってしまいました。

 

そんな自分を責める気持ちでいっぱいになっていたところに、

ひどい兄弟喧嘩が続いた子どもたちに私は史上最高レベルの雷を落としました(笑)

 

みんながヘトヘトに疲れ切り、なんとも重苦しい空気で寝る時間を迎えたのですが、

そんな状態にもかかわらず私の布団の中に、長男がもぐりこんでハグしてきました。

 

私は意地悪な質問だとはわかりつつも、長男に

 

「こんな怒ってばっかりのお母さんやのに、いいの?」

 

と尋ねてしまいました。
「うん」という言葉をくることを願っていたのかも知れないです。

 

その「うん」が嘘じゃないことを願いながら。

子どもなりの「気遣い」じゃないことを願いながら。

 

そしたら長男は案の定「うん」と言ってくれました。

私はそれでまたもう一つ、意地悪な質問をしました。

 

「なんで?」

 

そしたら長男が少し考えて

 

「だって、おかあさんだから」

 

と言って、そのままことん、と寝てしまいました。

だからそのあとはもう話はできず、その日はそれで終わりました。

 

子どもたちの寝息の中で、長男の「だっておかあさんだから」という言葉が

ずっと私の中で響いていました。

 

そして私の心の奥の方にあった硬く冷たい石ころのような塊を

その言葉が溶かしていってくれているのを感じて、

じんわりと涙が出てきました。

 

罪悪感に塗れて、自信を失っていた私は、

自分をどう認めて良いかわからず、

自分を責めることしかできず、

 

それが自分を苦しくしているとわかっていながら、

どう切り替えて良いのかわからなくなっていました。

 

でも、長男の「だっておかあさんだから」

そんな私を救ってくれました。

 

いつも美味しいご飯を作ってあげられる

いつも子どもの呼びかけに笑顔で応じてあげられる、

 

何かができる自分、

何かを成し遂げた自分、

 

そんな自分でないと私はダメだと思っていたんだなと思いました。

 

でも、長男の一言は私が「何をするか」ではなくて、

私が私でいること、もうそれだけでもう価値があるんだって

私に教えてくれました。

 

あの一言がきっかけで少しずつ、少しずつですが、

今はまた這い上がりつつあります。

 

あ、でも、子どもたちは次の日の朝も相変わらず喧嘩し続け、

私も相変わらず雷を落としました(笑)

 

でも、そうなんですよね、それが、子育てなんですよねきっと。

押しては引いて、落ち込んでは持ち直し。

その繰り返し。そしていつか子どもたちは大きくなっていく。

 

 その間に紆余曲折ありながらも、

私も子どもたちがただ彼らであるだけで愛しているということが

彼らに少しでも伝われば良いなと思います。

 

そして彼らもまた、私が私であるだけで愛してくれているということを 

 

忘れないで、私自身が自分を認めていきたいなと思います。

 

 

 SNSをみても、雑誌を見ても、

子どもたちと良い関係を築き、

理想のお母さん像がいろんなところで飛び込んできます。

疲れたり、自分が「ダメだなぁ」と思う時って、

そういうのがとっても辛く感じます。

 

投稿している人にはそんなつもり微塵もなくてもです。

 

なんだか責められているようにも感じて、

余計に這い上がれなくなってしまったりする時があります。

 

私もできれば良い面は見てほしいし、

よくない面は隠しておきたいです。

でも、子育てって、ハスの花みたいに、ドロドロしたところも

いっぱいあるなと思います。

 

自分の幼い頃の親との関係の未消化の部分が炙り出されたり、

自分の目を背けたくなる一面と向き合わされたり。

全然理想通りにいかない自分にうんざりしたり。

 

うんざりしてイライラして食べすぎて太ったり。(笑)

 

でも、それもこれも、全部含めて子育てで、

それもこれも全部含めて私の人生で、

そういう日々をこれからもっと素直にありのまま書き留めたいなと思います。

 

お母さんになってからは、子育て中のリスナーの方も

結構たくさんいるので、そういう子育てのあれこれをみんなで分かちあったりする機会も

そのうち持てたらいいなぁ、そんな風に思います。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

今週は三連休ですね。みなさんも体に気をつけて、良い連休をお過ごしください。

 

では、また。

 

(写真は長男1歳半のころの出産祝いにカメラマンの笹原清明さんに撮っていただいたものです)

 

山口春奈